「なぜ日本米は洗わなければならないのか?」 日本米を炊いた経験のある方なら、この疑問を一度は抱いたことがあるでしょう。 スーパーマーケットやレストラン、飲食店のお客様から、このような質問を度々耳にします。 「もっと便利で手軽に日本米をお届けしたい」という思いから、今回、日本の技術を導入することに成功しました。

無洗米とは?

無洗米は、工場で表面の肌ヌカという粘着性のある部分を取り除いたお米を指します。一般的な精白米は、玄米から胚芽と糠を除去していますが、肌ヌカが表面に残っているため、家庭で洗う必要があります。しかし、無洗米はこの肌ヌカも工場で除去されているため、家庭での洗米の手間が不要です。

うまみ層だけを残す N-RICEの無洗米

N-RICEの技術

特殊技術を用いて うまみ層だけを残して精米

従来の洗わないお米は、多くを削り取って糠を完全に除去していましたが、これにより味や栄養を保持する「うまみ層」まで失われることがありました。N-RICEは、70年以上の歴史を持つ日本の親会社の先進技術を採用し、このうまみ層を保ちつつ、洗う手間を省く無洗米の生産を可能にしました。この技術導入により、日本米でも洗う工程を省略でき、かつ、うまみ層を維持した無洗米を提供することができるようになりました。

おいしさと便利さを兼ね備えた 無洗米のメリット

調理時間の短縮

研ぎ洗いが不要なため、お米を炊く手間と時間が削減されます。

水道代の節約

無洗米は水を入れるだけ、もしくは軽くすすぐだけでOKなので、何度も水を替えずに済み、水道代を節約できます。

量が多くなる

無洗米は表面の米ぬかなどが取り除かれているため、同じ重量でも精白米より量が多い場合があります。1合で約8gもの差が出ることもあります。

栄養の流失が少ない

洗いが不要な無洗米は、栄養素(水溶性ビタミンやミネラルなど)の流失が抑えられます。

地球にもやさしい 無洗米の魅力

水質汚染のリスク低減

無洗米は、通常の白米とは異なり、洗い流す際に出るとぎ汁が発生しないため、水環境への負荷が低くなります。とぎ汁には、有機物や窒素、リンなどの成分が含まれ、これが河川や海へ流れると水質を悪化させる可能性があります。無洗米を利用することで、水環境の保護に寄与し、同時に家庭や下水処理場での水やエネルギーの消費を削減する、環境に優しい選択肢と言えます。

ぬかの再利用

無洗米の製造中に除去される肌ぬかは、農業の有益な資源として再活用可能です。このぬかは、農地への肥料や家畜の飼料として活用されることで、資源の循環を促進します。肌ぬかに豊富に含まれる窒素やリンが田畑に還元され、次世代の農作物の育成をサポートします。このような取り組みは、環境への影響を最小限に抑え、持続的な農業の推進に資するものです。

CO2排出量削減

無洗米の採用により、通常の白米と比較して生産から消費までの過程での二酸化炭素の排出が低減されます。この理由として、無洗米の製造や炊飯時に使用する水量の削減、さらに上下水の処理に伴うCO2の排出がない点が挙げられます。従って、無洗米は温暖化の進行を抑える助けとなり、環境に配慮した選択と言えます。

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